当店の近江米を使った「近江黒鶏 たれ焼き定食」です

当店のコンセプトである近江米。コシヒカリ以外にもたくさんの品種がある「近江米」ですが、そもそも「近江米」とはなんなのでしょう。ここではその歴史から美味しさの秘密まで解説します。

近江米の品種とその特徴

近江米は、滋賀県で栽培されるお米の総称です。まずは近江米の主要な2品種と、それぞれの特徴について解説します。

コシヒカリ

コシヒカリは日本で最も人気のあるお米の品種であり、当店でも滋賀県高島市産のコシヒカリを使用しています。コシヒカリは、1956年に新潟県で開発され、その後全国に広まりました。コシヒカリの特徴は、粘り気があり、ふっくらとした食感で、甘みが強いことです。

また、炊きたてはもちろん、冷めても美味しいという特徴があります。滋賀県産のコシヒカリは、肥沃な土壌と良質な水を利用して栽培されており、特に美味しいとされています。

つや姫

つや姫は、滋賀県で栽培されるもう一つの主要なお米の品種です。1992年に新潟県で開発され、コシヒカリと並ぶ人気品種となりました。滋賀県でも栽培が広まり、その美味しさが評価されています。

つや姫は、名前の通り、炊きあがりがつやつやとしており、見た目が美しいことが特徴です。また、コシヒカリに比べて粘り気が少なく、さっぱりとした食感が特徴です。こちらも冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりに向いています。

近江米を取り巻く栽培環境

滋賀県は、内陸性の気候で、寒暖の差が大きく、雨量が比較的少ない地域です。このため、近江米の栽培に適した環境が整っています。

また琵琶湖をはじめとする豊富な水資源に恵まれており、その水が近江米の栽培に欠かせません。また、滋賀県は、水資源を効率的に活用するための様々な水利施設を整備しています。

滋賀県の栽培技術

お米の栽培では、良質な種子を選抜することが重要です。滋賀県では、適切な品種選びや品質管理を行い、高品質な近江米を作るための努力が続けられています。

お米の品質を維持・向上させるために、土壌管理は不可欠です。滋賀県では、適切な肥料の施用や有機物の利用、土壌改良などの取り組みが行われています。また、病害虫の発生を予防するための管理方法や、農薬の適切な使用に取り組んでいます。

加えて近江米の栽培では、節水型の栽培技術や減農薬栽培など、環境に優しい近江米の生産方法に取り組んでいます。

環境保全の取り組み

滋賀県では、自然環境の保全を目指して様々な取り組みが行われています。たとえば、湿地や水辺の生物多様性の保護、森林保全活動などが行われており、これらの取り組みが近江米の栽培環境を維持する上で重要な役割を果たしています。

また、農業環境協力者制度を通じて、環境保全型農業の推進に取り組んでいます。この制度では、環境保全に寄与する農業活動を行う農家に対して支援が行われ、近江米の持続可能な生産が促進されています。

かつては「近畿の米蔵」〜近江米の歴史

近畿地方は、古くから日本の米作りの中心地として知られています。とくに滋賀県は「近畿の米蔵」という言葉で表されるように、古代から近畿地方を代表する米作りの盛んな地域でした。

古代の近畿地方の米作り

日本の古代において、近畿地方は豊かな自然環境と水利に恵まれた地域であり、米作りが盛んに行われていました。とくに、6世紀から7世紀にかけては、日本の中心政権が近畿地方に置かれ、律令制に基づく稲作が発展しました。この時代、滋賀県は琵琶湖を中心に豊かな水源が流れ、肥沃な土地が広がっていたことから、近畿地方でも有数の米作りの盛んな地域として発展しました。

近世に入ると、豊臣秀吉の太閤検地によって、全国の米の生産量が調査されます。このとき、滋賀県が近畿地方の中でもとくに米作りが盛んであることが確認されました。江戸時代には、滋賀県は全国の米の生産量においても上位にランクインすることが多く、滋賀県産の米は江戸や大阪などの都市に運ばれ、消費されました。このことから、滋賀県は「近畿の米蔵」と呼ばれるようになりました。

近現代の米作り

明治時代以降、日本の近代化が進むなかで、滋賀県の米作りも変化しました。近代農業技術の導入や、品種改良によって、滋賀県産の米はさらに品質が向上し、また近現代には、滋賀県内で栽培される品種が多様化し、コシヒカリやつや姫などの高品質な品種が生産されるようになりました。これらの品種は、日本全国で評価が高く、消費者に愛されています。

滋賀の農業は稲作から始まった〜近江米の歴史

滋賀県の稲作の歴史は古く、弥生時代にまでさかのぼるとされています。弥生時代には、稲作農耕が日本列島に伝わり、各地で稲作が始まりました。滋賀県は古代の日本においても、豊かな水資源と良好な気候条件を持っていたことから、稲作が盛んに行われる地域となりました。

滋賀県は琵琶湖を中心に、多くの河川や湧水が流れる地域です。この水資源が、稲作に適した水田耕作の発展を支えました。また、滋賀県は湖沼地帯であるため、肥沃な土壌が形成されており、稲作に好都合でした。

考古学的証拠

滋賀県内での稲作の歴史は、考古学的証拠によっても裏付けられています。滋賀県内では、弥生時代の遺跡が数多く発見されており、これらの遺跡から稲作に関連する遺物が見つかっています。たとえば、稲作に用いられたとされる土器や石器、稲の種子などが発掘されています。これらの遺物から、滋賀県での稲作が古代から行われていたことが示唆されます。

当店で近江米をご賞味ください!

当店の「近江牛 肉焼き定食」です

このように歴史ある近江米ですが、その美味しさを存分に味わっていただくため、当店ではごはんに合う鶏肉料理や、近江牛の肉焼きなどをメインにした定食をご用意しております!

メニューについてはこちらをご覧ください

滋賀県高島市にお越しのさいはぜひ、お立ち寄りください!メタセコイア並木で有名なマキノから車で15分ほどです!

文:Ezo Sheeran

営業時間

平日(予約可)

11:00~15:00

土日祝(予約不可

11:00~19:00

定休日

木曜日

なお、夜の宴会(~21:00)も2日前までの予約でしたら承っております。お電話にてお待ちしております。

所在地

〒520-1654

滋賀県 高島市 今津町 梅原 688

TEL 0740-33-7268